Slot1デュアルセレロンでオーバークロック!!!
もらいもののセレロン300Aと333でSlot1 Dual Celeronマシンを製作。セレロンはデュアルに対応していないので改造が必要。以下のホームページなどを参照。
http://www.kikumaru.com/
http://hp.vector.co.jp/authors/VA005747/celeron/
第一話
マザーボードはEPoX KP6-BS。 | 真ん中辺に一つ穴が開いている。 |
B75への配線。 | BR#1からの配線。赤いのが配線。 |
まずドリルでBR#1をちょっと掘る。内部の電源層との結線が断線するまで掘る。コアへの結線まで断線させちゃったらアウトなので慎重に。しかし一枚目でドリルの先端を折ってしまって焦る。すごい焦る。もうドリルが回らなくなってしまったので、マチ針でちくちくして掘り進む。かろうじて断線を確認。やれやれ。これを教訓に二枚目は鬼のように慎重に。削れてる?っていうくらいのスピードで掘り進む。10分以上ドリルを回し続けてようやく断線。こんどは完璧だったな。
続いてB75への結線とプルアップ。これほど細かいはんだ付けは初めてかも。もっと細いはんだごての方が楽かも。結線したら近傍をマスキング。いよいよ動作試験。結線間違っててマザボとか電源とかから火噴いたらだうしやうとか考えると、電源入れるのにビビる。まあ、電子工作はいつもこの瞬間が来るけど。しかしめでたくすんなり起動。即、電圧確認、ヒートシンク温度確認、OK。この後、Windows2000をインストール。WCPUIDとかHDBENCHしてみる。
さて、倍率の違うCPUでデュアルにすると一体どうなるのかというと、どうやらそれぞれ違うクロックで動いてるみたい。よくできてるなあ。
よしっ、クロックアップだ!FSBを66から83へ、これくらいなら安定している。
よしっ、100MHzだ!しかし、ウィンドウズの起動中にコケるぞ。コア電圧2.2Vにしてもダメだ。熱暴走?ヒートシンクは指でかろうじて触れられるぐらいだ50度ぐらい?ペンティアムIIIはアチッてくらいでも動くけどセレロンって熱に弱いか?うーむ、冷却かさらなる電圧アップか考えつつも、とりあえずSETI動かしたまま眠りにつく暁なのであった。
FSB83の時のHDBENCHの結果。ペンティアムIII
600MHzと似た値になった。
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第二話
さて、コア電圧を2.4Vにして、扇風機を当てつつ起動したところ、FSB100MHzで起動に成功。ヒートシンクの温度は共に40度程度。一時間くらいSETIを動かしたあと、扇風機を止めてみる。徐々に温度上昇していって50度前ぐらいでフリーズ。なるほど、後は冷却さえうまくすれば100MHz常用も可能かもしれない。それまではとりあえず扇風機冷却で運用しとこう。 ちなみにケースに組み込んでいない場合、こんなのがあると便利。左から、電源スイッチ、電源LED、HDDアクセスLED、スピーカー用ブザー、リセットボタン。たぶん売ってないと思うので自分で作ってください。コネクタやピンなど全て千石電商で手に入ります。でも買い占めないで下さい。わりと在庫切れになりやすいからです。って言うとさらに買い占めようとする行為を助長するので・・・以下略。 |
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FSB100の時のHDBENCHの結果。ペンティアムIII
800MHzまではいかないかって感じ。
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ヒートシンクの温度が50度近いのはまずいぞ。 |
第三話
FSB100MHz常用の為に冷却について考えた。水冷とかペルチェとか。しかし、まず空冷でしょ。結果、可能な限り巨大なヒートシンクとファンのついたブツを二つ入手。 ファンのサイズは8cm四方。そのファンがぴったりマウントできるサイズのヒートシンクであるからしてまじ巨大。Slot2かよってな感じで、セレロン基板が小さく見える。しかしこのファンSECC2用なのよね。というわけで、まずヒートシンクにドリルで穴を開ける。ついでタッピングでネジ穴を掘る。で、基板の穴にネジを通してコアをヒートシンクに密着。ちょっとネジ締めの加減が難しい。やりすぎると基板がたわむ。写真でも若干たわんでるのが判るかも。さて、それではマザーボードにぶっ挿して起動テスト。とりあえず最初はFSB66MHzで起動。次におもむろにFSB100MHzにして起動。なんかいい感じ?コアの真裏の温度はだいたい42度ぐらい。これならいけるだろうということで、エージングテスト(SETI)に入る。 そ・れ・か・ら・一週間。 1週間フリーズなしで順調にSETIってるのでおそらく大丈夫でしょう。 FSB100MHzなのでそれぞれ450と500MHzで動作している。 クロックだけみれば950MHz相当のマシンみたいな感じでなかなか感慨深い。でもセレロンってとこがいいすな。 |
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全体像。極端に左側が重い。 | 右のセレロンがたわんでるように見えるのは本当にたわんでるからです。 | |
プラスチックのワッシャーを通して4本のネジでヒートシンクをセレロンに固定している。 | 大きくて黒いこの風体、なんかに似てると思ったらSLですよ。 |
第四話
で、現在このマシンすっぽんぽんなのでケースに入れたい。しかしマザーボードを立てるタイプのケースだとヒートシンクの重さでCPUスロットが不安。横置きのケースを自作するっつーのも面白いかも。しかし、そんなヒマはない!ので第四話はまだまだ先の話になりそう。
つづく・・・?